2017年04月08日

横須賀から横浜

仕事も少し落ちついてきたので、春休みに横浜へ出向きました。
朝7時に名古屋を出て途中2度SAで休憩し、お昼前に横須賀に到着。

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横須賀は初めてですが、街はとてもきれいです。
定番のハンバーガーはすごいボリュームで、美味しくいただきました。

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さらに三浦半島の先へ行くと横須賀美術館があります。
美術館は東京湾に面しており、湾の向こうに房総半島が見えます。

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壁、屋根ともほぼガラスばりですが、その内側に薄い壁(スキン)を設けています。

宿泊は、横浜ニューグランドホテル。
目の前が山下公園で、中華街も近く、利便性も最高です。

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学生時代の友人と、かつてバーでカクテルを飲んだのを思いだしました。
中華街で夕食をすませ、シーバスでみなとみらいまでクルージング。

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ランドマークタワーの足元にあるドックでは、プロジェクションマッピング(無料)が行われています。
テーマは、YOKOHAMA ODYSSEY。

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平日の夜でしたが、横浜美術館前でも音と光の演出が行われていました。

あくる日は、三溪園へ。

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気候も良く、庭園を回遊しながら、古建築を見てまわります。
櫻はまだ三分咲きでしょうか。

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お目当ては、この聴秋閣
1623年 佐久間将監(さくましょうげん)
飛雲閣にも似た、独創性を感じます。

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間取りを見ると、この建物の一角に不整形な空間があり、大変興味がわきました。
しかしその部分は立入禁止で、近づくことができません。。。
小さく瀟洒な建物ですが、造り手の意欲が伝わってきます。


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2015年12月31日

今年もあと僅か

今年もあと僅かになりました。
迷走していた新国立競技場が再コンペにより12月22日決定されました。
与条件のあり方、マネジメント能力、唐突な白紙撤回、デザインビルド方式の再コンペと審査。
最後まで不可解な事ばかりでした。
果たしてこのようにして選ばれた案が祝福され、誇れるものになるのでしょうか。
情報公開、合意形成によりつくる仕組みが見えません。
このようなことを繰り返さないためにも、数々の問題点を問い続ける必要があります。

話題は変わりますが、先月近江八幡を訪れました。
blogがずれ込み、このタイミングです。。。

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近江八幡は戦国時代に豊臣秀次により築かれた城下町。
写真の八幡堀は歴史を感じさせる景観です。
琵琶湖を行き交う船を通過させることにより、街が発展したそうです。
高度成長期にはかなり荒廃したようですが、見事に蘇りました。
小樽運河も同じですね。

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近江商人の街並み。
少し先にはヴォーリズの手掛けた建築が複数残るエリアがあります。

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八幡堀の北東、和菓子で有名な “たねや” が経営するショップ “ラコリーナ近江八幡” に立ち寄りました。
壁一面にお菓子の古い型板が埋め込まれています。

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和菓子、洋菓子の販売とカフェのあるお店です。(設計 藤森照信)
背後の八幡山との間に、いくつかの関連施設が意欲的に造られています。
歴史ある町に新たな魅力が加わり今後の展開が楽しみです!


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2015年09月22日

能登

19日朝、金沢から能登に向かいました。
地元の友人による案内でレアな能登が期待できます!
能登の風土を体感したいなーとお願いしました。

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日本海側の外浦からスタート。
車で走れる砂浜、千里浜を走ると白サギが魚を捉えていました。
脇のサギも隙を見て狙っているのか。。。
途中多気大社に立ち寄り、黒島集落へ。

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「角海家住宅」黒島の代表的な廻船問屋です。
天領黒島は江戸時代から北前船の寄港地として栄え、海岸線に沿って集落が形成されました。
2007年の能登半島地震では約3分の1が全半壊しましたが、街並み保存型の復興行われました。

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母屋から浜に向かって蔵が伸びています。
なんと、ここまで船を引き上げたそうです。

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中庭に面した建具は一本引きで一か所に納まります。
腕の良い職人さんによるものです。

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黒島の集落を背後の丘陵地から撮影
船主の大きな家から狭小住宅、屋根は切妻、入母屋、平入り、平屋、2階建てと様々ですが、黒い釉薬瓦、格子、下見板の外壁は統一され、街並がまとまっています。
北前船は、「総持寺」の僧侶や輪島漆器を運ぶ役割もしたそうです。
その後「総持寺」も立ち寄りました。

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続いて輪島の千枚田へ。
海と山に挟まれた崖地にあり、一つ一つの棚田が小さいのが目立ちます。
意図したわけでもなく、美しく躍動感のある風景が人をひきつけます。
薄曇りでしたが、夕日に映る棚田に見入りました。

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能登の秋、あちこちで祭り囃子が聞こえ、道端には彼岸花が咲いています。

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真脇遺跡公園(1989〜1995 高野ランドスケーププランニング)
約6000年前からなんと4000年!に渡り縄文人が定住した貴重な集落の遺跡です。
静かな入江から背後は丘陵に囲まれた緩やかな傾斜地が広がっています。
漁や狩り、植物を採集しやすく暮らすのに適した場所だと実感できます。
近年遺跡が発見されて、遺跡公園として整備されました。
いまは亡き友人が心血注いで公園づくりに取り組んだところでもあります。
メンテナンスの問題で施設は一部風化しつつありますが、場所と向き合い格闘した跡が見られます。
人の暮らしの原点と共に、ものづくりの根幹を感じました。

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九十九湾
富山湾側の内浦は日本海側とは対照的に静か。
リアス式海岸に九十九の入江があるそうです。
美しい景観、生簀の餌付けなど、遊覧が楽しめます。

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氷見市 道神社拝殿
元は別の寺にあったものを明治の初めに移築。前田利家と同じ尾張出身の大窪大工の手によるものです。
一本ごとの長さや形状が違う扇垂木が美しく、高さと深い軒のバランスがとても良い拝殿でした。
地域の暮らしと共にある姿に感銘を受けました。

能登では、自然と共にある暮らしが息づいています。
漁業や農業では助け合いが必要になりそこから“共同体”ができあがった。
今でも村々の寺、神社、祭りなどからでその姿を見ることができました。
そしておいしい魚にお酒、能登は見どころ満載です。
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2015年09月21日

金沢

18日から20日まで金沢と能登を訪れました。
金沢ではJIA(日本建築家協会)の建築家大会に参加。
早朝名古屋を出て11:30分に金沢のむさし交差点に着。
午後3時の基調講演までの短い間ですが、街を散策しました。

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先ずは荷物を預けるために徒歩で宿に向いました。
金沢は空襲を逃れたため、随所に古い建物や街並みが残っています。
宿は東茶屋街の通り沿で、なんと最高なところです!

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ご主人にお伺いしたところ、200年前の町屋を数年前にリノベーションされたそうです。

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通りに面した部屋から撮影
こじんまりとした宿で、清潔感もあり、良心的で暖かいサービスが受けられました。
金沢らしい風情を堪能でき大満足。
東茶屋街を散策した後、武家屋敷へ。

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武家屋敷の土塀
凛とした美しさがあります。

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武家屋敷の一つ、野村家の濡縁から庭を見ました。
庭の池から延びる一本の柱が深い軒をささえています。

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その後、鈴木大拙館(竣工 2011年 設計 谷口吉郎)を見学。
時間となり、講演の会場に向かいました。
大会のテーマは「みんな力」
失われゆく“共同体”そして新たな“つながり”について基調講演とディスカッション。
その後はレセプションパーティに参加、そして夜の街へ!社会勉強です。

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翌朝、主計町を散策
ヒューマンスケールで変化のある路地が心地よいです。

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コマが埋め込まれた、アクリルのベンチ。
朝9時、足早に金沢を立ち、能登に向かいます。

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2015年07月29日

水上から見る名古屋

JIA愛知、住宅研究会の企画で、中川運河&堀川のクルーズに参加しました。
暑気払い、船上での宴会とは粋なはからいです。

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名古屋港ポートビル脇の桟橋から、午後6時発。
先ず、中川運河に向かいます。

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中川運河の入口には水門があり、運河の水位は一定に保たれています。
水門で仕切られた閘室に、水位が示されています。

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パナマ運河と同じ仕組みです。
名古屋港と運河の水位は、約2m程差がありました。

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ポートビルや結婚式場?を眺めつつ堀川へ。

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堀川を北上して七里の渡し、松重閘門を通過します。
宴もたけなわ。日が暮れてきました。

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約2時間のクルーズを終え、納屋橋着。
江戸初期からの歴史遺産である堀川、産業遺産である中川運河はこのままではもったいない。
観光資源としての伸びしろは十分あると感じました。

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2015年06月29日

寺町めぐり 

JIA住宅研究会の企画で、からかみ屋「柏彌」さんに行きました。
集合時間より少し早めに着いたので周辺を散策。
大須の南に位置する寺町には、東別院や西別院をはじめお寺が点在しています。
多くはありませんが、古い町屋や路地もあり名古屋の歴史を感じさせる界隈です。

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からかみ屋「柏彌」
明治40年の建物です。

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同じ通りにある有名パティスリー

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同じ通りの酒屋の美濃佐商店
木造3階建てと繋がっているのでしょうか。

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裏道にある蔵

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「柏彌」では、七代目より唐紙の歴史や製法、調湿等のお話を伺い、2階の和室や茶室を見学。
洗練された数寄屋建築と唐紙の魅力に心打たれました。

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