2017年02月19日

木立に暮らす家 まもなく完了検査

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メタセコイア広場と南に面する住宅地との間には緑地帯があります。
僅かな距離ですがこの雑木林をぬけるのが楽しみになりました。

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手造り感がいっぱいの家が姿を見せています。
ゆっくり丁寧に。作り手の息づかいが結晶となるように。

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隠し框の木製建具
収納網戸のレールは掘り込み隠蔽しています。
目の前に広がる桜が楽しみです。

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内部は建具の取付け、クリーニングまで終えました。
まもなく外構の擁壁型枠も外れ、建築の完了検査になります。


2017年01月28日

つなぐ家 着工から足場が取れるまで

9月24日のお祓いから約3か月になります。
使われなくなった2階を減築し、耐震補強、屋根の葺き替え、外装工事が終わりました。
新年早々に足場が取れお披露目となりました。

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母屋の2階の屋根を下げ、小屋裏収納としました。
1階の負担も軽減され、すっきりしました。

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解体前の2階の小屋組みです。
約40年前の典型的な木造の様子がわかります。
立派な材から、作り手の思いが伝わってきますね。

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一度小屋組みを解体し、柱をカットして屋根を組み直します。
大変な作業でした。

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居間の天井を取り払うと、2階の床組には丸太が使われていました。
思いがけない展開です。この空間を上手く生かすよう設計変更しました。

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内装も佳境となってきました。
施工は当時のことを良く知る地元の大工さん。
労を惜しまない丁寧な仕事はありがたいものです。

2016年12月24日

木立に暮らす家 年末の打合せ

おそらく今年最後になる?現場打合せを行いました。
月日が経つのは早いもので、公園のメタセコイアもすっかり冬景色。
真夏に行った建前が夢のようです。

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11/7 上の写真は天井に不燃木突板が貼られた直後の様子です。

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壁も仕上がり、木部の塗装との組み合わせもイメージどおりです!
(木部はリボス塗布 ウォールナットとクリアーを同量混合しています。)

本日は木製建具の取手や金物について打合せを行いました。
キッチン、造作家具、こだわりのタイルの施工も確認できました!!

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足場も取り払われ、いよいよ年明けから外構工事がはじまります。
緑化(30%)が行われ、どのような景色になるか楽しみです。

2016年11月03日

つなぐ家 稲沢

ご両親が大切にしてきた築40年の母屋を「古民家のようにリフォームしたい!」
以前リノベーションをしました美容室「Tiss」をご覧いただきご相談を受けました。
このようなご依頼はほんとうに嬉しく、ありがたいものです。

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建物は、土葺瓦屋根、土塗壁の仕様。
この地域特有の造りになっています。
非常に重い建物で、耐震診断の結果は0.42。
南北に風が抜け夏は涼しいが、冬はかなり冷えるそうです。

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計画 南立面
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1階だけでも約40坪の広さ、ご夫婦と愛犬との生活には十分なスペースがあります。
2階は屋根を下げて、全て小屋裏収納にします。
内装は和室を除き一新します。キッチン、浴室等の水回りも入替え、断熱工事も行います。
耐震補強も行い、助成金の申請も行いました。

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東側の庭との関係も改善しました。
キッチンとダイニングは東の庭につながるようになります。
東の窓からは、気持ち良い朝日が差し込みます。

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木造ならではの既存の小屋組みをあらわし、古民家のような大らかさと落ち着きのある内装にします。
また新しい設備と断熱性の向上により快適な暮らしができるように計画しています。
思いと記憶を受け継ぐことで、新築とは違う魅力ある住まいになるよう心掛けています。




2016年10月15日

木立に暮らす家 断熱工事

今日は久々に清々しい秋晴れとなりました。
先日行われました軸組と屋根の中間検査の後、断熱の検査も行われました。

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事務所のサインも中央に付けていただきました。

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壁は、パーフェクトバリア13k100、屋根は、フェノバボード45+45=90
断熱等性能等級4は楽にクリアしています。

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今回の屋根は、南が4寸勾配、北が3寸勾配になっています。
化粧の登り梁の上に母屋を設け断熱材を敷きました。

2016年10月03日

佳水苑 ウエスティン都ホテル京都

夏の終わりに、京都東山に佇む、佳水苑(ウエスティン都ホテル)に訪れました。
いつかは訪れたいと思っていた所で、ようやく願いが叶いました。

都ホテルとしては、1900年に創業され、1960年村野藤吾の設計により現在のRCの本館が完成。
その後、スターウッド・ホテル&リゾートと提携し本館は大規模なリノベーションが行われています。

ホテルは傾斜地にあるため、佳水苑は本館7階と連絡しています。
戦後の数寄屋建築として有名ですが、和室の別館として造られ、ロビーと20の客室により構成されています。

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本館7階から、外部に出て佳水苑の門をくぐります。

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中庭が見えてきます。

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中庭を囲むように、ロビーと客室通路があります。

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佳水苑のエントランス

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開放的なロビー

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白砂に浮かぶ中庭の緑はひょうたんと徳利。
醍醐寺三宝院の庭を模して造られたそうです。

造られてから、五十数年が経過しているため宿泊施設としては最新とは言えません。
しかし、ここでの宿泊は他では得られない満足感があります。
細部からも建築家の並々ならぬ思いが伝わってきます。
夏の終わりに心地よい活力をいただきました。

佳水苑 都ホテル和室別館
設計:村野藤吾
竣工:1959年

posted by TM at 10:32| Comment(0) | 建築